症例解説-膝の痛み
今まで数か所の整形外科、接骨院、鍼灸院に行っても
改善しなかった方がお見えになります。
なぜ、改善しないのでしょうか?
それは、膝単体を治療するだけでは良くならないからです。
根本的な原因が、股関節や足首、腰や首などにある場合が殆どです。
膝の痛み
女性、66才、鎌倉市、主婦
最初、右の膝がパンパンになるくらいの大きさでした。まだ、膝に水はあるものの正座の少し手前まで来ました。
この方は、ほとんど膝を曲げられないほどの痛みで生活に支障を来していました。
床にどう座ったらいいのか、また座った後にどう立ち上がったらいいのか、とにかく困ったそう。
階段を下りる時、特に痛かったとおっしゃっていました。
※あくまでもこの方の状況であり、回復には個人差があります。
膝痛のほとんどは、変形性膝関節症だといわれています。
膝関節症は、体重の増加や怪我などにより膝関節への負担が増し、膝の軟骨が痛んで、骨も変形してくる病気で、膝関節が痛み、動きも悪くなります。場合によっては、関節に水が溜まって腫れてくることもあります。
膝関節症になると膝の腫れや熱感、痛みが現れ、体重や体の動きによって生じるストレスが、膝に作用して膝関節の軟骨を壊し、ゆっくり骨を変形させていきます。
変形性膝関節症の初期の段階では、自覚症状はありません。
ある程度軟骨の摩耗が進んだ中期になると、膝を曲げたり、立ち上がったりするときや歩行時に痛みを伴います。
進行期の膝関節症では、軟骨の摩耗がさらに進み関節の土台の骨が露出したり、骨そのものが変形したりします。
そうなると歩くたびに痛むようになり、膝を曲げ伸ばしすることもままならなくなり、日常生活に支障をきたすようになります。
膝関節症は、男性より女性が発症することが多く、60歳以上では女性の約4割、男性の約2割が、レントゲン検査により変形性膝関節症と診断されています。
さらに80歳では女性で6割、男性で5割近くが発症しているとの結果が出ています。
また、スポーツ障害とも強く関係していて、バスケット、ハンドボール、サッカー、バレーボール、野球、陸上、柔道、格闘技、各種ダンスなどで急な方向転換をしたときに起きやすいので、こうしたスポーツをおこなう人は注意が必要です。
ゆらし療法では、膝痛の原因は、膝周辺の筋肉が異常緊張することで筋肉が骨を引っ張って関節の間が狭くなってしまい、膝を動かすときに骨や腱が強い力で圧迫されるためと考えています。
そこで、ゆらし療法によって筋肉の緊張を取り除き、正しく関節を稼働させるようにし、短時間で痛みを緩和させます。