回復例-膝
回復状況は人それぞれ生活環境や症状に至った経緯など様々な違いがあるため、回復には個人差があります。
半月板損傷
女性、50才、藤沢市、団体職員
来院日 9月18日
来院時の状況
杖をついて来院。痛々しい感じがした。
4月頃から左膝が立っているときや歩いているときに痛みはじめ病院にかかる。
膝への注射を週1回7~8回受けたが良くならず、杖をついて通勤していた。
電車では座れないことがありグリーン車を使わなければ立っていられないこともしばしば。
仕事では立ち仕事や出張などあり事務所に帰るとパソコンでの作業もある。
ネットで検索して当院にお越しいただいた。
施術内容・経過
姿勢のチェックから入るとやはり骨盤、背骨にゆがみがある。
全身を施術したあと、股関節、膝のけん引、足首を施術、2~3日は良くなった感じがした。
できるだけ週2回の施術を3週間行い、ご自身でできる体操をしていただいた。
10月半ばから週1回の施術に切り替えるが、仕事での忙しさや疲れなどあることから良くなったり痛くなったりを繰り返す。
2か月ほど経つと杖なしで来院され話を聞くと通勤でも杖を持たずに行っているとのこと。
解説
この方も、股関節から内腿にかけての緊張(貼り感や固さ)があり膝に負担が罹っていたものと思われる。
「杖が取れるまでがんばりましょう!」というお話をして、先日はお1人で鎌倉を散策されたそう。
当然、坂道や階段など負担のかかるところですが「大丈夫でした」と笑顔でお話しされました。
実は、1回目の施術のあと、翌日仕事場で「軽やかに歩いて姿勢も良くなったね!」って仲間から言われたそうです。
変形性膝関節症
女性、66才、鎌倉市、主婦
来院日 6月29日
来院時の状況
5年ほど前に田舎のお葬式で長時間の正座をしてから、階段の昇り降りで右膝に違和感が出た。
その後、だんだんと痛みだし4月に病院に行き検査をすると半月板断裂の診断を受け、ステロイド剤を処方されヒアルロン酸の注射を3回ほど受けた。
なかなか良くならず右膝だけに水がたまり大きくはれていた。
ネットで検索して当院にお越しいただいた。
施術内容・経過
最初に姿勢をチェックすると、骨盤や背骨にゆがみが見られた。
たぶん膝の痛みをカバーしていたんだと思います。
まず、全身をゆるめてから特に股関節を中心に施術を行い、最後に膝をけん引して生活上の注意点をお話ししました。
お帰りの際に「軽くなったわ」とおっしゃっていました。
週2回の施術を3週間続けていただき、だいぶ痛みが減って長時間歩いたが痛みが出ることがなかった。
その後、週1回の施術にして様子を見た。
8月9月と一進一退の状況が続いたが痛みは軽くなっていた。
10月に入り少しハードな運動を取り入れ、しこ踏みや正座をするようにしてだんだんと以前の生活が楽に出来るようになってきた。
解説
5年も前の発症であったが半年程度で注射や手術をせずに以前の生活を取り戻すことができ、大変喜んでいられました。
女性の場合は、股関節と内腿の固さがどうしても膝に影響してくる。
股関節、膝けん引、足首を柔らかくする、ご自身で負担のない程度の運動などを行い姿勢を整えることで痛みがなくなっていく。
本当は、来院当初はすごく痛かったらしく、床に座ったら立つのが大変、階段の昇り降りが大変、和式トイレに入れない(座れない立てない)状態でした。
外出されることが多く、少し古い建物では洋式トイレを探すのも大変、特にイベントなどの簡易トイレが大変ということでした。
現在は、そんな心配は無用!!外出を楽しんでいられます。
膝痛
男性、45才、大和市、車両工場勤務
来院日 7月12日
来院時の状況
仕事で重いものを持つことがあり、いつしか右膝が痛くなった。
その後、左膝が痛くなり今は左膝の方が痛い。
地元の接骨院に行ったが「痛くなくなったかなぁ」と思っていると痛みがぶり返す。
その繰り返しであった。
施術内容・経過
膝の状態というより足全体を見せていただくと股関節、大腿部、膝裏に固くなって疲労が溜まっている箇所が見受けられた。
まずは、大腿部全体の固い箇所の緊張をとり、その後、内腿、膝裏の緊張をとると痛みが軽減、全身を施術し終了した。
次回1週間後。
2回目、1週間経過したが痛みはさほど変化なく、特に内腿の緊張をとっていくようにした。
3回目、2週間空いての施術であったが右膝の痛みが緩和しているとのことであった。
左膝は引っ掛かり感があるため膝のけん引を行った。
その後、1週間ごとに施術し右膝は6回程度で痛みがなくなり、左膝は8回程度の施術でいたみが消失した。
ほとんどぶり返しはなく、仕事で疲れが出るとたまに膝が痛くなる程度である。
現在は月1回の施術でカラダのメンテナンスを行っている。
解説
膝の痛みは、股関節の固さや足首の固さで起こる場合が多い。
また、膝周辺(膝蓋骨回り、膝裏など)に緊張が見られる。
特に女性では、内腿の固さが膝に影響する場合がある。
いずれも強く押すより、優しい施術の方が筋肉がゆるみやすく、ぶり返しが少ない。
膝痛
男性、53才、横浜市、建築現場
来院日 9月27日
来院時の状況
車から降りて玄関に入ってくるまでの間びっこを引いていました。
右膝内側の痛み、歩く時、階段を上るときに痛みが出る。
また、夜間痛があり寝ているときに起きてしまう。
施術内容・経過
右大腿内側と股関節の緊張が強かった。
まず、大腿部を優しく包み込み外側へゆっくりと回す。
そうすることによって大腿部全体が柔らかくなる。
股関節は膝を上手にゆらし股関節を触ると緊張が抜ける。
全身を施術し最後に階段の昇り降りをしてもらった。
初めに10cmの踏み台、次に20cm、最後に30cmの台。
痛みがあったため膝裏を確認すると、かなり固くなっていたので、そこをゆるめるとだいぶ痛みが軽減した。
次回3日後。
2回目、お話を聞くと翌日から痛みが少なくなり夜間痛がなくなって夜眠れるようになった。
歩くときは痛みがほぼなくなり、階段の昇り降りで痛みが残っている。
前回と同様な施術に足首と膝裏の施術を加え全身の施術を行い、最後に30cmの台の昇り降りをしてもらった。
少し違和感が残るために膝裏を再度施術し痛みが消失した。
次回1週間後。
3回目、膝の痛みがほとんど抜けている。
夜もよく眠れている。
やはり夜眠れるということはカラダの回復に非常に重要だということが分かる。
解説
今回の痛みは比較的早く抜けたので良かったが、夜間痛が長引いた場合はもっと時間がかかったであろう。
人が回復するには眠れることが重要なのでまず最初に夜間痛をとる。
この方の場合、建築現場での仕事のため高い段差で仕事にも影響が出ていた模様。
オスグッド
男性、14才、大和市、野球
来院日 7月25日
来院時の状況
6月頃、野球の練習でノックを受けた時に中腰から座り込む動作の途中で膝が痛いことに気が付いた。
トレーニングで走ると膝の痛みが増し走ることが出来なくなった。
近所の整形外科で診察を受けたところ、「オスグッド」との診断を受け痛み止めのお薬と湿布を処方された。
しばらく様子を見たが良くなる気配がなくお母さまがネットを検索して来院された。
施術内容・経過
最初は、写真のとおり膝を曲げられなかった。
大腿部と股関節が固くなっているものと判断し股関節の施術をするが、くすぐったがったので施術方法を変えながら進めた。
3回程度の施術でだんだん走れるようになったが全力で走るとまだ痛みが残った。
5回を過ぎた頃から膝の痛みがなくなり膝を曲げられるようになった。
解説
膝の下と言うより脛骨粗面の内側の痛みで大腿部内側の緊張で痛みが出ているものと思われた。
5回目からは急激に良くなり、しゃがめるようになったことに本人はもとより私自身も驚いた。
その後のうれしい報告
彼は、オスグッドが回復し野球の練習にも参加できるようになりました。
そして大会に中継ぎピッチャーで出場でき、チームの勝利に貢献しました。
鵞足炎
男性、14才、藤沢市、サッカー
来院日 4月22日
来院時の状況
サッカーの練習で膝が痛くなり病院や接骨院に行ったが同じ症状を繰り返しているためネットで検索して来院された。
施術内容・経過
彼は、3年生主体のチームで2人しかいない2年生の選手、お話しを聞くと、病院ではオスグッドとの診断で骨が剥がれている状態だったとのこと。
痛い箇所が膝の内側であることから鵞足炎の可能性があるとお母さまにお話しした。
そのため、股関節から大腿内側、足首の施術を行った。
3日おきに3回の施術で練習に参加できるようになり、4回目の施術後に試合に1試合半出られるようになった。
解説
当初、オスグッドは頸骨粗面で起こるとの先入観から大腿4頭筋をねらったが変化が見られなかった。
そのため、別の場所をねらうと痛みが軽減し練習に参加できるようになり、更には試合にも出られるようになった。
ここに記載してある回復状況は、人それぞれ生活環境や症状に至った経緯など様々な違いがあるため個人差があります。