半月板損傷
膝にひねりが加わるなどの無理な負荷がかかったときに、その負荷に耐え切れず、半月板がつぶれたり、断裂したりした症状を半月板損傷といいます。
半月板が損傷すると、ひざの曲げ伸ばしに痛みや引っかかり感がでます。ひどいときには、ひざに水が溜まったり、ひざの曲げ伸ばしが出来ない”ロッキング”という状態になり歩けなくなるほどです。
また、スポーツ障害とも強く関係している症状の一つで、バスケットボール、ハンドボール、サッカー、バレーボール、野球、陸上、柔道、格闘技、各種ダンスなどで急な方向転換をした時などに起きやすく注意が必要です。
半月板は一生きれいな形なままであることはありません。
40代~50代のほとんどの人の半月板に損傷が確認でき、その後100%半月板はなくなっていきます。
もし、半月板が損傷しているから痛みが出ているとすると、中高年から上の人は全員ひざの痛みで悩まされているはず。
でもそうではありませんよね!
半月板自体は傷ついたり切れたりしても痛みは感じません。
ひざの痛みが出る原因は、【ひざを守ろうとする筋収縮】です。
ひざはとてもデリケートでしかも負担のかかる場所です。ひざの周りにある靭帯や筋肉、筋などの組織が筋収縮を起こしてひざを守ろうと必死に努力します。
それが痛みの原因です。
治療法は、手術で遊離した半月板を取ったり、縫合したりしますが、手術後元の運動機能が回復できない事例も少なくありません。
そのため、施術によって膝周辺の筋肉の緊張を取り、半月板への負荷を軽くすることで、関節の接合面を整え、半月板にかかる圧力を均一にするようにします。
こうした施術をおこなうことによって、手術をしなくても痛みを取ることが出来るのです。また、近年では半月板の手術をすると変形性膝関節症になるリスクが高くなると言われています。ですから最近のお医者さんは手術ではなく保存療法をすすめるところが多くなっています。
半月板損傷の診断を受けた女性(50代)からのハガキ
杖をついて来院されました。
左膝がだいぶ腫れており明らかに左右差がある状態でした。
通勤が遠いため、電車の中で立つのがとにかく辛い。
今では来院されるときも杖いらずですし、杖なく遊びに出かけられるそうです。
※あくまでもこの方の状況であり、回復には個人差があります。